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そのとき、はじめてちゃんと
その女の子の姿を見た
色白で小顔、
大きなくりくりした目に
赤いくちびる、
茶色い長い髪は
軽くウェーブしていた。
細くて華奢な体格で、
白いワンピースを着ている
でも瞳の色が普通じゃない。
そう、綺麗な翡翠色
はっきりいって、
すごく綺麗な女の子だった
「あの、能力者ってゆーか‥‥。
使い人、なんです」
A「え、光の?」
「は、はい‥‥」
光の使い人なんて
今まで会ったことがなかった。
能力者には何人か会っても、
使い人が本当にいたなんて‥‥
A「あの、名前、
聞いてもいいかな?
俺、阿部莢生ってゆーの!
一応、大地の使い人で、
光の能力者。
治癒能力だけ持ってる」
「あ、私は
神屋千郷(かみやちさと)です。
光の使い人です」
その子はふわりと笑った。
俺より5歳ぐらい
年下だろうけど、
すごく幼く笑った
さっきの風はこの子が
俺を助けるために
起こしてくれたんだな、と
ぼんやりと思った
.
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