入居者の私

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「ここが今日から私の家かぁ~…」 見上げる先には高層の建物……今日から私の家となる場所。 「たっかい!私の部屋は…えっと、701号室…っと!」 少し家庭問題があった私には一人暮らしにはずっと前から憧れて待ち焦がれていたんだよね…… 「あれ…?エレベーター壊れてるのかなぁ…」 ボタンを連打してもエレベーターの到着はなく……渋々階段から行くハメに…… 「階段長いよぉ!私の部屋はどこっ?!」 体力はそこまで低いわけじゃないのに……さすがに、Give up! 「荷物重いし……階段長いし……部屋見つかんないしっ……」 困り果てていた時、曲がり角から赤いハチマキをした男の子と右目に眼帯をした男の子が何やら揉めてくる……関わりたくないな← 『某、次こそは……!』 赤いハチマキ君は手をグッと握って隣の眼帯君に喋りかけていた。 『ha!何回やってもanswerは一緒だ、真田幸村』 ぅわっ……なんかプライド高そうな…… 『む、次は絶対負けぬ!』 『ha!いつでも受けてたつぜ、……』 眼帯君が黙ったから気になって後ろに振り向くと、眼帯君は私をガン見していた(汗) 『……政宗殿?』 ハチマキ君を無視してズンズン近づいてくる眼帯君……私はというと……固まったまま。 「あ……の?」 ……ヤバいね。これは。恐喝?!誰か……! 『cuteな……honeyだぜ』 「はぇ?!」 誰!?何!?英語!? 『破廉恥ーっ!!』 「は、はれんち?」 破廉恥って…… 『honey……こんな所で何してんだ?』 「はにー、じゃないですけど……実は今日引っ越して来たんですけど……エレベーターがこなくて階段でここまで……」 『fight girl……ますます気に入ったぜ』 『破廉恥ぃぃぅぅぉおっ!!』 「はぁ……。」 すごいパワフルな人だな。 『部屋どこだ?』 「へ?!」 部屋って……まさかやっぱり恐喝なんじゃ…… 『荷物運んでやるよ』 『手伝うでござる!』 「だ、大丈夫だから……」 『遠慮すんな!My honey』 「違います!」 『破廉恥ぃぃぅぅぉお!!!』 「だから違う!!」 その後も口論が続き……最終的に運んでもらうことに(泣) 「あ、ここ!」 『……luckyだ』 「は?」 『伊達殿の隣人にござるな!』 「は……どういうこと?」 『……アンタの隣、俺の部屋』
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