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かなしきかな。私は、友達が少ない。
普通、女子高生の夏休みというのは、プリクラだのプールだの彼氏だの、そんなものに時間を費やすのだろうけど。
私はそもそも友達がいない。
少ないと言ったのは最後のプライドであったが、それも夏の暑さで溶けてしまった。
だけど一人で過ごすことに慣れていた私はこんな夏休みの過ごし方も知っていた。
本を。本を、読むのだ。
そして家の近くの公園は、私の避暑場だった。
夏の午後。その公園にある噴水のふちに座り本を読むのが、私の夏の日常だった。
そしてなかなかに私はそれを気に入っていた。
ふふん。私ちょっと、孤高の少女って感じ?
なんて思いながら、夕方がくれば家に帰る。
そんな日常。
ところが、昨日はそこに小さな非日常があった。
先客がいたという、非日常。
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