第一章

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「嫌よっ!!」 「なっ!!」 だが朔夜はハッキリと拒絶の言葉を吐いた!! 「友達を連れて来るから此処で待ってなさいよっ!!」 「朔夜っ!!」 俺は走り去ろうとする朔夜の手首を掴む 「放しなさいよっ!!」 「駄目だっ!!」 「痛っ!!」 「うわっ、すまん!!」 「なんで嫌がるのよっ!!」 朔夜は手首をさすりながら聞いてくる 「助けた訳じゃないからだ……」 「でも本人がどうしても御礼が言いたいって言ってるのよっ!!」 「勝手に助かっただけだ!!」 「助けたつもりは無くても助けたんだから責任は取りなさいよっ!!」 確かに俺は助けたつもりは無くても助かった本人は助けられたと思うだろう……
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