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「どうしたの? 黙り込んで?」
「青い瞳のヒーローが有名であっても俺は無能力者って事で有名なんだよ……」
「あっ!!」
「無能力者に助けられたなんて普通は知られたく無いだろ?」
「っ!!」
「だから噂は噂のままが一番良いんだよ」
「でもっ!! それじゃ透が報われないじゃない!!」
「朔夜……報われなくったって良いんだよ……俺が勝手に助けただけで御礼や恩を売る為にやった訳じゃない、只の自己満足のオマケと思ってくれれば……」
「でもっ!!」
「朔夜……誰にも言わないでくれ……そしてコッチの棟には二度と来るんじゃない」
俺は朔夜を突き放した……
朔夜がもし俺の事を話したりしたら
俺は学校に来れなくなる
今の世界のルールじゃ朔夜に告白することなど出来ない……
ランク4の朔夜にランク0の俺が想いを伝える事は出来ない……
なら朔夜を突き放し独りになろう
胸の痛みと共に……
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