39人が本棚に入れています
本棚に追加
再来
視界の端(はし)に感じる横顔
微笑んでる気がして目を伏せた
地上の掟(おきて)は大切だけど 後悔だけはしたくない
君の声 雲間の光
殻に畳(たた)まれた翅(はね) じっと暖めて
守り続けた心の凪(なぎ)
なのに 抜き去る吐息でさえも空気を震わす
もう忘れたはずの感触
柔らかに溶かされていく 無惨な記憶の痛み
その腕が包んでくれるなら
灰の空でも羽ばたける
古い傷痕(きずあと)にそっと触れ 何度も流した涙
今 冷たい胸に注ぎ込まれる
温かに脈打つ感情
飛び込ませて 純白の夢
最初のコメントを投稿しよう!