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8月31日…
夏休み最終日…。
ウチは部屋の中で
目を覚ます。
恵「ふぁ~よく寝た…」
ウチは三条院 恵美
(さんじょういん めぐみ)
中学3年生で…
普通の人より学力は下…
夏休みにすることなんて無くて
毎日ベッドの上で
ゴロゴロしている。
恵「あーつまんない。
なんか面白いこと
ないかなぁ」
暇過ぎるせいか
ウチ以外は誰もいない部屋で
独り言を発する。
その時…
ゆっくりと
部屋の扉が開いたことに
ウチは気が付かなかった…。
「明日から学校なんだから
明日からは疲れる日が
続くわよ…」
え!?
ビックリしたウチは
扉の方を見た。
そこには…
恵 「お母さん!?」
そこには…ウチのお母さん…
三条院 久美
(さんじょういん くみ)が
立っていた。
久「ハァ…
まーたアンタは
そんなこと言ってるの?」
お母さんはため息混じりに話す。
恵「だって
夏休みなのに宿題は終わったし
一樹と菜技佐は夏休み中
ずっと外出だから
つまんな~い」
ウチはバカだけど
宿題はすぐに終わらせる。
そして
一樹と菜技佐とは
ウチの大切な友達だ。
久「あんたねぇ…
もう中学3年生で
受験生なんだから
勉強の1つでもしなさい。」
お母さんは机を指さす。
恵「はいはーい
やりまーす。
だからじゃあね…お母さん。
…あっそういえば
お腹空いた…
お母さん朝ご飯は?」
お腹が空いたことに
今気付いたウチはお母さんに尋ねる。
久 「は?そんなもの
無いわよ。」
お母さんはそう言うと
ウチの部屋から出ていった。
恵 「え??
嘘…?」
ウチは部屋を出て
ダッシュで階段を降りていく。
そして勢い良く
リビングへの扉をあけた。
恵 「お母さん!!
なんで朝ご飯ないの?!」
ウチは呑気に洗い物をしている
お母さんに怒鳴った。
なぜかって…???
それは当然!!
三度の飯というものは
人間には絶対に欠かせないものだからだ!!!
恵「って…あれ??」
頭の中で意味不明の口論会を
していたウチの目に
リビングのテーブルの上にある
ご飯が映った。
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