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集まる男たち
町の明かりの届かぬひっそりとした路地裏。
そこにうごめく姿がいくつか
「了解・・・A班準備完了だ。」
リーダー格の中年くらいの男が無線を切る。そして声をひそめぎみに周りの男たちに言う。
「いいか貴様ら。クリスマスなんて中止だ。奴らにクリスマスはこない。フフフ・・・」
男は言いながら不適に笑い、続ける。
「なぜなら、クリスマスは中止だからだ。そして俺たちはそれを執行するのだ。覚悟は出来ているだろうな?」
辺りからは低く獣のうめく様な唸り声があがる。
「でも、本当に成功するんでしょうか」
若い男が隊長に聞こえないように隣の痩せ型の男にささやく。
「んぁ?お前さん新人か。はは、そこはコレにかける意気込み次第だろうよ」
痩せ型の男は飄々と言った。リーダーはまだ演説をしている。
「本当はキング・クリムゾンでもありゃあ簡単なんだが・・・」
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