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事の始まりは今から一時間程前…
せっかくのクリスマスということもあり、甘いものが大好きなナツのためにケーキでも買ってきてやろうとケーキ屋に向かった俺はとある人物と出会ってしまったのだ…。
その人物というのが、さっきから俺の後をついて来ながら、今年のクリスマスを一緒に過ごそうとうるさいこいつ…
名前は『中津竜治』高校からの仲で大学でも同じサークルに所属している一応俺の友人だ。
「なあ…コウお願いだからさ…」
「さっきも言っただろ…無理なものは無理だ…」
そして、似た様な会話をもう十回以上はしている気がする…
俺自身は、どんなに頼まれようとも了承するつもりはないのだから正直無駄な時間だ。
だいたい家にはナツがいるし、人を連れ込むのも人の家に行ってナツを一人にするのも絶対駄目だから本当に無理だというのに…
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