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「なっちゃんおいでー」
「りゅーじ!」
今までは自分から俺の側を離れようとすることなんてなかったナツ…
「今日はなっちゃんの為に美味しいって噂のプリン買ってきたよ!」
それが今は…
「ほんと!?」
あいつが来た途端、直ぐに俺から離れて……あいつ…竜治の腕の中に飛び込んで行って…
「竜治、お前喋り方キモい…」
それがなんだか、かなり気に入らなかった…
「気のせい気のせい!つか、お前こそなんでそんな恐い顔してんだよ…」
竜治はというと…一応俺の気分を察してか、そう言いながらナツの体を軽々と抱き上げ、不機嫌丸出しの俺へと近付いて来る…
「それこそ気のせいだろ…?」
俺はそんな竜治を横目で見ながらそう言い返し、抱き上げられたまま竜治にしがみついていたナツを奪い返して、リビングのソファーへと腰掛けた…
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