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時折尻尾の先を揺らしながら、もはや半分目を閉じかけているナツを竜治に見せつけ…(こんな可愛い生き物はナツ以外には絶対存在しないな)なんてこっそり心の中で呟いた。
「…確かに…かなり眠そうな顔してる」
そんな中、竜治がナツの頬をそっと撫でつつそう言ったのを見て、実は一瞬(俺のナツに気安く触るなよ)なんて思ったりもしたが……まぁ軽く睨んでやっただけにして敢えて何も言わないでおく。
「にゃぅー…」
そして小さな可愛い声を漏らしたナツの体を、優しく抱きしめたまま頭を撫で続け睡眠を促してやると、ナツはゆっくりと目を閉じて早速夢の世界へと旅立ち始めた。
(まだまだ子供なんだよな…)
そんな愛くるしいナツの寝顔と、まるでしがみつくかのようにして服を握りしめている小さな手を見ていると、自然と笑顔になる…。
(将来が楽しみだ…)
こんなに可愛いんだきっと相当な美人になるだろう…
「なっちゃんは…今でもこんなに可愛いんだから、大きくなったらきっと相当な美人さんになるんだろうね…」
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