家庭事情

3/3
前へ
/25ページ
次へ
「とりあえず、先に俺の部屋に行ってろ…」 そう言うと、ナツは嬉しそうなまま部屋へと駆けていく… その姿を見て俺も思わず笑みがこぼれた… 道端に倒れていたナツを初めて見た時は確かに俺だって驚いた。だが、その驚も目の前愛らしい姿に吹き飛んで… 気がついた時にはナツを抱いて来てしまっていたのだ…。 だが、俺は決して後悔はしていない。 寧ろ毎日が楽しくて仕方がないくらいだ。 そしてその理由は… ナツがいるから… 《家庭事情》 ______________ 「ごしゅじんしゃま!」 「『しゃま』じゃなくて『さま』な?」 「しゃま…?」 「……。(まあ、暫くはこれでいいか…)」
/25ページ

最初のコメントを投稿しよう!

67人が本棚に入れています
本棚に追加