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月と出会ったのもここだったわ-
~12年前
神木の泉へ一人の少女が遊びに来ていた。栗色のおかっぱ頭に澄んだ瞳をした少女。
彼女には血縁者が一人もおらず、長老と呼ばれるお爺さんの世話になっていた。
?「やっと会えた。うん、ここなら会えると思ってたんだ。」
マリア「おじさん、誰?」
銀色に輝く長髪をなびかせながら、彼は淡々とした口調で答え始めた。
?「俺は名は月(ゆえ)。月の力に選ばれし少女…マリア。」
ゆえ?長老様が言ってた。
昔々、この星を作ったのは月と陸王だって。前に住んでた星が壊れるって思ったからこの星を作ったって言ってた。
このおじさんが作ったの?
月は頬までもを覆いそうな前髪をかき上げた。すると赤い瞳が見えた。
色白の肌に輝く銀髪…赤い瞳が一際目立って感じた。
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