鳥打ち帽

9/15
前へ
/445ページ
次へ
いきなり何を言い出すのか。 王様て。 待っていますて。 案内するて。 またもや 思考がフリーズする。 何なんだ、こいつは。 大丈夫か、こいつは。 「王様が待っています。 行きましょ…」 「それはもう聞いたから 知ってるよ!」 また繰り返しだした。 そっちのけだった不安が 急に暗雲のように広がりだす。
/445ページ

最初のコメントを投稿しよう!

17人が本棚に入れています
本棚に追加