カラフル

13/28
前へ
/445ページ
次へ
「さあ、もう少しです! 行きましょう、シェインさん」 男の子はニコッと笑い、 また歩き始める。 シェインはぎょっとしたが、 男の子はさっきよりも ゆっくり歩いてくれた。 丘の緩やかな傾斜を下り、 ふんわりした草に道らしき 砂の筋が現れる。 カラフルな街が近づいてきた。 近くで見ると、 もっとけばけばしい。 王都に失礼かもしれないが、 けばけばしいという単語しか シェインの頭に 浮かばなかった。
/445ページ

最初のコメントを投稿しよう!

17人が本棚に入れています
本棚に追加