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リヒト(M)「ストリップバーで暴れたジャンキー、それを止めた子ども……夢見るクスリ、カルマ街の夢遊病者……。
自信もって関係あるとは言えねーけど、調べてみっか」
リヒト「―――クスリだけは、胸糞悪いんだよ」
場転・カルマ街
リヒト(M)「相変わらず趣味のいい匂いがする場所だな。そういやこここそジャンキーの巣窟じゃねーか。
……しかしなんだ、今日はやたらと人が少ねえ……」
ノノン「――ピンクのお兄さん、傘は持っているの」
リヒト「……は、え、傘?」
リヒト(M)「誰だ?」
ノノン「もうすぐ雨が降るよ」
リヒト「それはご忠告どうも……酸性雨が降るんだったな、ここは」
ノノン「酸性雨は怪我をするから、気をつけてね。わたしは浴びたことがあるもの」
リヒト「あんのかよ」
ノノン「誰かが――酸性雨の日にわたしを外へ出して、その危険を教えてくれたの。これからわたしが気をつけられるように。
とても親切なその人が誰だったか、あんまり覚えていないんだけれど」
リヒト(M)「教えてくれたっつーかそりゃ騙されたの間違いじゃねーのか……?」
ノノン「……お兄さん、あなたは誰も好きじゃないのね」
リヒト「は?」
ノノン「未来の人間は、かみさまみたいなものだよ」
リヒト(M)「ああ? なに言ってんだこいつ、いきなり。なんか首にじゃらじゃら鎖巻いてるし……頭のネジでもゆるんでんのか? こえー」
ノノン「でもお父さんは、かみさまではないわ」
リヒト「――! アンタ、」
リヒトがノノンの胸ぐらを掴む
リヒト「5年まえの、」
ノノン「髪の色」
リヒト「……え?」
ノノン「ピンクにしたんだね。金髪も似合っていたけれど」
リヒト「……アンタ、なにを知ってる……?」
ノノン「――あ、雨だ」
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