第一章

3/12
前へ
/14ページ
次へ
リヒト『エン、――あれ』 場転・ホテル。 ベッドで目覚めるリヒト。 リヒト『……夢かよ。うわあオレきめえ……。てか、なんで5年のまえのことを……』 (SE)ノック ディートレイ『リヒトくぅん、入りますー……はぁ(ため息)』 リヒト『……勝手に上官の部屋に入ってきといて、ふてぇ態度だなディート』 ディートレイ『いちいち突っ込むのも疲れるんですけど。まぁたオンナノコ連れ込んだん? 起床時間なんやから、服くらい着ててくれまへん?』 リヒト『ああ? 待機中に起床時間もなにもあるかぼけ。オレは低血圧なんだよZieh Leine(ツィー ライネ)』 ※意味・失せろ ディートレイ『あーあー、ぼくってば身体中にキスマークなんか散らさんと上官に挨拶するイイコやから、汚いスラングとかワカリマセーンて』 リヒト『……うわ、バイエルンごときがリヒトさんに嫉妬とか……』 ディートレイ『うぜえええええ!!』 リヒト『で、オンナにピアス穴ぶち開けられたこともねぇ24歳児は、朝っぱらからなんの用なんだよ?』 ディートレイ『皮剥いたシシトウでジョリジョリすんぞこら。 ……やのうて、長官がリヒトくんをお呼びですよって』 リヒト『……なに、任務かよ? あの人じきじきに?』 ディートレイ『さあ、なんの用かは知りまへんけどー。今どき抗命権なんかないんやから従いまひょうね、リヒトくん』 リヒト『バカにしてんのかテメェ。……わぁーってるよんなこたぁ』 ディートレイ『ほな良かった。ぼくたちはBNDですから、ね』 リヒト『ああ、BNDだから、な』
/14ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加