~旅立ち~

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蜘蛛は食べかけの小バエを 放って糸をつたい納屋の下 におりました。 納屋の中には馬がいました 「やぁ、どこへ行くんだい」 馬は蜘蛛と友達でした。 「春がきたんだ。 ここはもう食べ物が とれないから....。」 「そうだね...僕の干し草を 君に分けてあげたいけど 無理なはなしだね。」 馬が残念そうに微笑むと 蜘蛛は納屋を離れるのが つらくなりました。 「ありがとう。 気持ちだけ受けとって おくよ。 お元気で、さようなら」 蜘蛛は辛い気持ちを 押さえながら馬に別れを 告げ、納屋を後にしました .
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