過去――家族崩壊

2/9
前へ
/21ページ
次へ
「この子にだけは…危害を一切加えないで!」 母の声が耳に響く。 恐怖。 怯えてる… 声と体がそう伝えていた。  ガタガタと震える体。  私はそれを… 遠くから見ているだけしか出来なかった…。  ―助けて ―誰か助けてよ 私は何も助けなどしてくれやしないと分かっている神様に、そう祈るしか他に方法はなかった。 
/21ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加