第一話

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いつも人手不足を訴えているくせによくもまあ本局はこのような部隊をつくらせたな。確か八神部隊長がこの部隊運用を立案したのだったな...指揮官資格をもつとはいえ、若い彼女に部隊を持たせるとは...本局は何を考えているんだ? 「…そういえば、私も資料で見ただけでフォルクスさんと面識がないんだよね。」 「なのはちゃんもか?なら二人にまとめて説明するな。…っとその前に、フォルクス陸曹。」 「は!」 「私な、フォルクス陸曹の資料をゲンヤさんから頂いとるんやけどな。」 「ゲンヤ部隊長からですか?」 人事部からではないのか? 「せや、でな、その資料ではなんやけど…フォルクス陸曹間違ってたらごめんな、亜人間ってなっとるんやけど、どうゆうことなん?」 「?ご存知無いのですか?」 「「亜人間?」」 む、高町一等空尉とハラオン執務官も知らんのか? 「失礼ですがお三方は亜人間についてどれほど知っておられますか?」 「…私は聞いたことないなー。」 「あれ?はやては確か108に研修で行ったことあるんだよね?その時にフォルクス陸曹に会わなかったの?」 「そういえばその時はフォルクス陸曹と顔を会わせたことはなかったなー 。」 そういえば八神部隊長は陸士108部隊に指揮官研修で来ていたことがあったな。 「それは八神部隊長が研修中、私は別の部隊に出向していたからです。そこでは出向先の部隊との長期合同捜査をしていました。」 私の当時の魔導師ランクはA-だが、人手不足の地上では大きな事件になると別の部隊から魔導師を収集することなどがよくある。 「なら入れ違いだったんか。なのはちゃんは?教導の時にそうゆう子いないん?」 「私は一応教える部隊のプロフィールなんかは見るけど亜人間ってかかれた子はいなかったよ。」 ふむ、これも説明せねばな。 「失礼ですが、高町一等空尉殿は地上の部隊への教導経験はおありですか?」 「えっと、本局の魔導師を地上で教導したことはあるけど、地上の魔導師とはないかな。」 「なら仕方ありません。亜人間は空戦適性がありませんから、基本地上本部の部隊に配属されます。それに亜人間の局員自体がほんの一握りしかいないのもあります。」
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