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たいていが私と同じ管理外世界から誘拐されるか、さらに確率が低いが次元漂流者としてかのどちらかしかクラナガンには来ないからな。
そこから局員になるものはさらに数が少ない。
「そうなんだ。残念……。」
...何故そこで落胆する?
「でも、なんで亜人間って言われているんですか?見たところ普通の人とあまり変わりないように見えますけど…。」
...そういえばまだ幻影魔法を解除していなかったな。ハラオン執務官に言われるまで忘れていた。
ゲンヤ部隊長はこの三人は大丈夫だと言っていたしそろそろいいだろう。
「それについては今からご説明します。」
サイド フェイト・T・ハラオン
「それについては今からご説明します。」
とフォルクス陸曹が言うとフォルクス陸曹の顔がぶれだしはじめた。すると今まで輪ゴムどめした長い黒髪がなくなり、その分が顔全体に広がったと思いきや、鼻と口が伸びていき、歯から牙が生え、目の瞳が、人のものから獣の目になっていく...そして...
「これが我々が亜人間と言われる理由です。通常はこの姿なのですが、今まではいらぬ混乱を避けるために幻影魔法を使用し、姿を変えていました。
誠に申し訳ありません。」
と、狼のような顔になって、私達に頭を下げてきた。
...えっと、何がどうなってるの?
サイド 八神はやて
...びっくりしたわー、フォルクス陸曹が説明するちゅうてどうするのかと思いきやこないなこととは。
「と、とりあえず頭上げてーな。」
「は!ありがとうございます。」
そうゆうて頭を上げたらフォルクス陸曹は直立不動の姿勢をとった。
本当えらい固い人やな。
と、なのはちゃんとフェイトちゃんが驚いた顔のまま固まっとる。
「なのはちゃん!フェイトちゃん!」
「「ふぇ?」」
ふぇって何や、ふぇって...
「二人ともびっくりしているところ悪いけど話続けるよ。」
「えっと、うん。わかった。」
「は、はい、どうぞ。」
大丈夫かいな?二人とも。
サイド フォルクス
三人とも随分と驚いているな...。やはり初めて見るものには少々奇異に思えるか。
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