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しかし解せんな、確かに亜人間の数は少ないが、知識としては知られているはず...それを本局の人間だとしても、エースである彼女達が知らないとは...もう少し詳しく調べてくるべきだったな。
「それで、その姿がフォルクス陸曹の本当の姿なんやよね?なんで幻影魔法まで使って顔を変えてたん?」
「それは先も説明したとおり、初対面の者とのいらぬ混乱を避けるためです。また、一般人の人通りの多い場所でも姿を変えて行動しています。」
「それも、いらぬ混乱を避けるためなん?」
「それもありますが……他にも理由があります。」
「どうゆう理由なのかな?」
...ふむ、この説明もせねばわからんのか...。あまり自虐的な発言はしたくはないのだがな...。
それよりも、だいぶ時間がたっているが、そろそろ式の時間では?
「それについては後ほどにご説明します。それよりも八神部隊長、厚かましいようですが、そろそろ時間では?」
「へ?」
時間を見ると、部隊設立の挨拶式まで後5分ほどしかない。
「あ、あかん!もうこんな時間!?なのはちゃん、フェイトちゃん、フォルクス陸曹!急いで行くで!」
「本当だ!急がなきゃ!」
「速く行こう!なのは、はやて。」
「は!了解しました!」
「あ!そうや!フォルクス陸曹は隊長陳の列の最後に並んでな!」
「は?しかし私は…」
「一応陸士部隊からの出向やから、その事についても説明したってや!」
「は!了解であります!」
と各自が急ぐなか、私は再度幻影魔法を自身にかけ直す。
それを見ていた高町一等空尉が私に声をかけてきた。
「あの、フォルクスさん、別に此処では本当の顔でもいいよ?」
「いえ、そうゆうわけにはいきません。その事については後でご説明させてもらいます。」
と言うと、何とも納得いかないといった顔をしていたが、時間が押しているので式が準備されているロビーへと我々は急いだ。
やれやれ、初日から幸先が不安だな...。
しかし、高町一等空尉は何故名前の後に官位名をつけん。時空管理局は警察機構とはいえ、システムに軍隊の機構を組み込んでいるだけあって、階級は絶対な事にはかわりない。
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