第二話

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<機動六課・ロビー> サイド フォルクス 「...以上、機動六課部隊長、八神はやてでした。」 《ぱちぱちぱちぱちぱちぱち》 なんとか式に間に合ったな。初日から隊長陳が遅刻など大問題だからな...。 しかしこうして集まった局員を見てみると全員若いものばかりだな...。 普通は部隊に一人は古参のベテランがいるはずだ。そうゆう局員の知識や経験は思考の偏りがあったとしても貴重なはずだ。 なのに逆にあのような10代にたしているかわからんような児童を採用するとは...。 ますます不安だ...。 近年管理局の人手不足は深刻化し、それに伴って若手局員の死傷率も増加している。本当は彼等のような子供を戦場には送りたくはないが、他に代案もないしな...世知辛い現実だ。 「それでは最後に、今回陸士108部隊から新人のフォワードメンバーへの陸戦教導のために出向されたフォルクス・フェンリル陸曹より一言お願いします。」 む、私か。 挨拶をしろと言われても急に言われた事だったからな、部隊長陳のスピーチの最中に即興で考えたものしか話せんが、致し方ない。 「皆さんはじめまして。先ほど八神部隊長よりご紹介預かりました、陸士108隊捜捜査部突入部隊より出向しました、フォルクス・フェンリル陸曹です。 今回、私は陸戦における戦闘方法等を新人局員に教導していきます。 微力ながら、私が知るかぎりの事を教えていく所存です。 よろしくお願いします。」 《ぱちぱちぱちぱちぱちぱち》 ふむ、こんなところか。 「それではこれにて部隊設立の挨拶式を終了します。続きまして、機動六課に配属される設備、及び人員紹介のためのオリエンテーションを行います。フォワードメンバー以外の局員は、ミーティングルームへ移動してください。」 《がやがやがやがや》 次はミーティングルームか、確か場所は... 「フォルクスさん!」 ん?高町一等空尉か...何だろうか? 「は!何でしょうか高町一等空尉殿。」 「…むうー。」 ?何なんだ、急に頬を膨らませて...。 「フォルクスさん、さっきもいいましたけど、私達の前ではそんなに固くならなくていいんですよ?私達の方が年下なんですし。」
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