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ヒロは路上ライブに 集まる女の子が増えたことを喜んでもいたが、また ルックスで 増えただけじゃないのかと不安もあった。
無職であるヒロには 定職に就いている恵に相談するのは嫌だった。恵の大人の考え方は嫌いではなかったけど、ヒロにも意地があった。
それに、恵にいつも 甘えてばかりもいられないという 気持ちもあった。恵は憎まれ口を言う所もあったけど、最終的には いつもヒロに優しかったから。
ヒロは、恵の つんけんとしている顔が セイヤと並んで歩いている時、何度か見せる 笑顔が大好きだった。
でも、最近 喧嘩も多いし、少し 距離を置いた方がいいのかとも考えていた。
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