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ヒロのそんな考えも知らないまま、恵は ヒロが家に来るのが減ったこと、連絡が減ったことに 寂しさを増すばかりだった。
お金が必要な時だけ 私が必要なのかとさえ 思ってしまっていた。
そんな寂しそうな恵を セイヤはいつも 一緒にいることで 癒していたのだ。
「セイヤ、車を買ったら、いっぱい遊びに行こうね」
恵の口癖になっていた。
セイヤは生まれて すぐに尻尾を切られている為 嬉しい時に振る尻尾はなかったが、代わりに揺れる お尻が とても可愛く見えた。
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