車に運ばれた出会い

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ヒロは恵に言われた 「騙されてる」と言う言葉以外は、当たり前のことを言われ 少しやけになっていた。 (情けないなぁ…。自分のやりたいことなのに、恵を頼って、恵に八つ当たりしたようなもんだな。)と少し反省していたが、変なプライドから、謝罪すら出来なかった。(恵は悪くないなぁ)と理解はしても素直になれなかった。 入学金が用意できないことを伝えようと、社長に連絡してみたら、今 飲みに出ているから、そこに来いと言われ 急いで行ってみた。 向かったラウンジに 見たことのある 女の子がいた。その子はヒロを見るなり、 「本当にきた!!本当に知り合いだったんですね。」と社長に言って後、 「いらっしゃいませ。私、貴方の大ファンなのよ。」 とニコニコ微笑みながらヒロに言った。 「ありがとうございます。」とヒロは社交辞令っぽく言った。 「ヒロ、金用意できなかったか?この 姉ちゃんの言うこと聞けるんなら 金のことは考えてやるよ。」 「私、ここでチーママやってるの。由美って言うの。ヒロくんは、社長さんの条件クリアできる?」 「僕が由美さんの 言うこと聞くって…。僕に要求があるんですか?」 「そうね、あの犬連れた女の子と別れてもらおうかな?(笑)」
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