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「それは どういう意味ですか?」
とヒロは返した。
「あぁいう 私なんでもできますみたいな顔した女 大嫌いって私だけじゃなくて あなたのファンの子達はみんな思ってるよ。一時的な恋愛を取るか、私のいうこと聞いて これからの一生を取るかは、あなたの自由だけどね。」と由美は勝ち誇ったかのように笑みを浮かべていた。
「あいつ、恵っていうんですけど、何でもできますみたいな顔してるだけじゃなくて…。本当に何でもできるんですよ。あいつが、僕を必要じゃなくても、僕はあいつが必要なんです。」とヒロが言ったら、由美はふて腐れて、
「それは、私の言うこと聞けないってことね?だそうよ、社長さん。」
と ヒロを丸めこますように指示しているかのように、社長にベッタリくっついて ネダっていた。
しばらく3人の間に沈黙があった。
「ヒロ、お前の歌は確かにいいよ。ルックスもなかなかだが、チャンスを逃しては 出来るもんも出来なくなるぞ。お前 もう22歳だろ?この姉ちゃんの言うこと聞いてやれ!」と社長はヒロを説得した。
そしてヒロは
「他の条件はないんですか?ないのなら、お断りします。」
と言った直後 ヒロは2人の前から消え去った。
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