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それからの恵は週に2日だった アルバイトを4日に増やし、車 購入の為の資金を貯めようとした。
バイトがない日は疲れている為、早く寝てしまい、ほとんど、ヒロと会うことがなくなり、恵には寂しい想いはなかった。
ヒロは、あの日の自分の身勝手さを後悔していたが、相手をしてくれなくなった恵に謝るタイミングを逃してしまっている。
だけど、このままではいけないと思ったヒロは恵に電話をした。恵の夜のバイトが終わる深夜0時。
「もしもし?」と恵が疲れた声で、電話に出た。
「あのさ、今度の休みいつ?」
「昼間?夜?」
「両方 休みの日ってないの?」
「次の日曜日は両方休みだけど、何?」
「会いたいなと思って…」
「土曜は夜バイトだから、日曜の朝はゆっくり寝てたいから、お昼ぐらいからでもいい?」
「俺 朝セイヤの散歩行ってやろうか?」
「セイヤ最近、ちゃんと おトイレできるようになってるから、散歩も私に合わせていいから大丈夫だよ。」
ヒロは少しぐらい 恵の力になり、謝罪を込めたかったのだろう。
「じゃあ、日曜の昼な!!」
と会う約束をした。
しかし ヒロがまたしても恵を裏切ることになる…。
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