車に運ばれた出会い

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日曜日になり、恵が目覚めたのは朝10時…。 隣で大きな目を開けて 恵が起きるのを待っていた セイヤが恵を温めてくれた。 セイヤに ご飯をあげ、遅いけど、朝の散歩に出かけて、帰ったのは12時前だったが、ヒロからの連絡はなく、夕方になってもヒロは来なかった。 (まぁ…。夕方6時でも、昼過ぎといえば、昼過ぎなのかぁ??)と強がっていても、ヒロの身に何か起こっているのではないかと、心配になって、電話をしてみた。すると、電話の向こう側から、すごい音…。パチンコだった。 「恵、寝てると思ってさ、パチンコ来たら、最初は良かったけど、ダメだね、もう帰るから、今から行くよ。」とのんきな台詞に恵は 何も言えなくなった。 やっと現れたヒロに、 「私ね、夢を追いかけてる人に多少のお金を貸せても、夢を追いかけるふりして、逃げてばっかりの人に貸すお金は持ってないんだけど。」といきなり 怒ってしまった。 「俺だって、たまには息抜きしたいよ。ダメ?」 「息抜き?息抜きってのは、日頃、働いてる人が、自分の稼いだお金でするもんでしょうがよ!!何か用があるんじゃないの?」 と恵は完全に怒っている。その怒り具合をみたヒロはまたも、恵から逃げてしまった。
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