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恵はとても 悲しかった。
ヒロと知り合ったばかりの頃は自分よりも年上なのに、夢があるなんて すごいと思ったことも、自分にはない 知名度も羨ましく思っていたのに、最近のヒロには 全く魅力を感じていない。
セイヤと2人、ジャレ合っていた時だった。電話が鳴った。
「あっ!!お母さんだ…。もしもし??お母さん??何??どうしたの!?」
「どうしたの!?じゃないわよ!!元気にしてるの?」
「お母さん、お母さんの方が何かあったんじゃないの?私に電話してくるなんて…。」
「恵…。お母さんね、今のお父さんと別れようかと思ってるんよ。」
「どうして?何かされたの?」
「お母さんはね、何かあっても恵が大切なのよ!!だけど、お父さんと一緒にいるから恵は家に帰ってくるどころか…、連絡もくれないんでしょ?」
「違うよ!!お母さん。今ね、仕事もそこそこ大変なことやらされてるし、言ってなかったけど、夜バイトしてるんよ!!車買おうと思って!!車があったら、いつでも、お母さんのところに帰れるでしょ?初めての大きな買い物だから、後悔しないように、自分が本当に欲しい車買う為に必死で働いてるのよ。だから、私の為にお父さんと別れるなんて言わないで。」
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