車に運ばれた出会い

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2歳 年上だけど、無職でだらしなく、喧嘩の際には、恵に手を挙げることもあったのだ。 そんな時に 恵を慰めてくれていたのは、愛犬のセイヤだった。 セイヤは、ウェルシュ・コーギー・ペンブロークの雄犬。 恵は地元を離れ、就職した先で、一人暮らしをしていたが、なかなか友達もできず、退屈しのぎに 週2日程度、夜のバイトを始めた。それでも、プライベートでは一人で過ごす時間が多く、一人の時間は、ものすごく退屈で、長く感じた。 犬好きだった恵が立ち寄ったペットショップにゲージの中でお腹を出して寝ている犬の横に書かれた、生後5ヶ月過ぎている為に値段の下げられている価格が目がついた。 恵は躊躇うことなく、その犬を買ってしまい、その日から一緒に過ごすことを決めた。
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