無意識。

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仁は、とても新鮮だった。 ほとんどの客が 中年以上の男性ばかりで、若い女性など 来ても、仁が担当になったことはなかったから。 恵のことを最初は取っ付きにくいと思ったが、最後に「宜しくお願いします。」と言う言葉と共に見せた笑顔が忘れられないでいた。 目の前を恵と同じ車が通れば、恵ではないかと気にしたりもした。 でも…。仁は恵に限らず、他の女性を好きになることが許されなかった。 きっと自分より遥かにカッコイイ彼氏がいるだろうと、気にしないようにした。 だか、恵の車の修理をするために使う部品が届き、恵に修理日程を連絡しようとした時、ドキドキしていた。 恵は仕事中だった為、留守電にメッセージを入れた。
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