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毎日のセイヤの散歩で通る 公園で、よく路上ライブをしている男性がいた。その男性 目当てに多くの女性が足を運んでいる。
残業した日だった。セイヤの散歩の時間が いつもより遅くなってしまった為にセイヤはいつもより はしゃぎ、恵の手からリードが放れてしまった。
だけど、すぐに 通りかかった男性が捕まえてくれて助かった。
お礼を言いながら 顔を見たら いつも 公園で歌っている あの男性だった。
男性はセイヤの頭を撫で私に「この犬種 何なの?」と質問してきたので、「コーギーです。」と返答したら「可愛いね」と言ってくれたので、飼い主としては とても嬉しかった。
次に「何歳?」と聞かれたので、「6ヶ月ぐらいかなぁ…。」と言うと「犬じゃなくて お姉さんの歳」と言い返され、2人で笑い合った。
恵は地元を離れ プライベートでは、ほとんど一人だったから 職場以外で 人と話すことも、笑い合うのも すごく久しぶりだった。
「俺、ヒロ!!名前は??」と今度は笑われないように、「私は恵、犬はセイヤ」と言ったら、「たまには、歌 聞いてってね!!いつもスルーされちゃうから。」と言われた。歌いながら、ヒロは恵とセイヤの散歩姿を見ていたのだ。恵は、「可愛い女の子達が沢山いるから、あそこで足止め辛いけど 耳にはちゃんと入ってるから。」と言った。
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