君と再会する物語

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 たしかに周りを見渡せば、私と同じように初詣に向かっているであろう人の姿を確認する事は出来るのだが、それも遙か遠くの事であった。  それに正確に言うならば、私は別にへっぺ自体をしたいわけではなく、いまだに毎日欠かさずしている自家発電を、たまには自分の手ではなく、独立した思考を持った存在によっておこないたいと思った程度でしかないのだ。  「背面座位とか」  一応断っておくが、私は童貞ではない。  正確に言うならば、素人童貞でもない。  嫁もいなければ、結婚もした事がない、ただの独身のオッサンである。
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