君と再会する物語

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 同性愛者でもないし、ちょっと少女趣味な所はあるが、人畜無害で逮捕歴無しの一般市民である。  ただ、家庭を持つという覚悟が持てないだけである。  年収300万ちょっとで結婚しようものなら、金を自由に使えなくなってしまう。  除夜の鐘が遠くから聞こえてきた。  除夜の鐘の音に、私は私のために生きると誓ったのである。  「壁に手をつかせて、立ち後背位」  少し我が愚息の憤りを覚えた頃、ようやく神社が暗闇の中に見えてきた。
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