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なのに…。
そうだと思っていたのに…。
あ、れ?
住宅に囲まれた細い道路。
ここは私の裏道。
朝は通勤ラッシュが激しいため駅の真ん前の大きな道路をさけ、人があまり通らないこの裏道を抜けて駅に向かっていた。
もちろん、学生の姿は見ない。
みんな大きな道路を歩いていく。
私しかこの裏道を知ってる人はいないと思っていた。
だけど、少し前を同い年ぐらいの男の子が歩いている。
同じ制服─…。
どうやらその男の子は同じ学校らしい。
会いたくないな…。
気まずい雰囲気になりそう。
どうか、そのまま前を見て歩いていて下さい!!
どうか、後ろを振り向かないで下さい!!
前にいる男の子に心の中で呪文のように唱える。
完全におかしな人だ。
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