第三章

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ビックリして目を見開く。 先程見ていた男女の軍団の少し後ろを男の子三人が歩いている。 その中の一人に私の目は集中した。 そして、すれ違いざまにその彼と目があう。 ほんの一瞬の出来事だった。 もしかしたら、目があったのは私の勘違いかもしれない。 でもあれは確かに彼だった。 あの三人組の中にいたのは… 日向くん。 だけど彼は気づいてないはず。 こんな顔で一瞬のあの瞬間のことだもの。 私が惟瀬 未海だなんて分かるはずがない。 その前に、彼は私になんて何の興味もないのだから。
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