第三章

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パーティー会場に着くなり、会社の方々やお客さんに挨拶をする。 小さい頃から人見知りが強い私は挨拶をするので精一杯。 挨拶だけで終わる人もいれば、淡々と話し出す人もいる。 そんな時はお母さんが上手く交わしてくれたり。 その度に、もう少し話せるようにならないと…と実感するのだった。 「お久しぶりですわ。総一郎さんの奥様と娘さん」 少し高めの声に振り返る。 「あら、九条さんじゃないですか」 お母さんがニコニコと笑いながら話し出す。 「ご無沙汰しています。お会い出来て嬉しいですわ」 「こちらこそ。息子さんも大きくなられまして」
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