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「みいちゃん、一緒に帰ろ!」
「いっくん!」
家が隣通しのため登下校はいつも一緒だった。
手を繋いで帰るのも当たり前で。
でも、それは小2までの話し。
小3になった頃からは、登下校は当たり前でも手を繋ぐことはなくなっていた。
それでも会話や遊びは今までと変わらず。
「いっくん今日ね、お母さんが遊びにきたらって言ってたの」
「マジで?!みいちゃんのお母さん優しくていい人だから好き!」
「本当?!でも、いっくんのママも優しくていい人じゃない?」
「俺のお母さん、怒ると鬼みたいなんだもん」
こんな普通の会話でさえ、私は嬉しかった。
手を繋がなくなっても、いっくんの隣で笑いあえるのが何より嬉しかった。
だって、私はいっくんが好きだから─…
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