第一章

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それからいっくんとは話しもしなくなり、お互いに避けていった。 そんな状況のまま卒業式を迎え、無事卒業した。 いっくんとは中学校も同じになるはずだったけど、私はそれを拒み、親にお願いをして少し遠い中学校に進学した。 毎朝、家を出るのは7時ちょい過ぎで、近くの中学校に通っているいっくんとは全く会わなくなった。 ────忘れたい その気持ちだけが強かった。 中学に入学してからは目も悪くないのにメガネをつけ、長くて癖のついたロングヘアーは2つにおさげで結んでいた。 ────可愛くない あの言葉が気にかかり、自分に自信を持つことが出来なくなっていた。 こんな私が校則を破る意味もなく、スカート丈は校則よりやや長め。 まるで田舎娘のようだ。 ─────… ────
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