阿求と夏祭り

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阿「……からかったんですか?賢斗さんのバカバカ!!酷いですよ~!」 泣き顔から一変、顔を真っ赤にしながらポカポカと叩いてきた。 痛くはないが、甘んじて受けよう。 賢「悪かったって。 阿求があまりにも可愛くてつい、な」 そう言いながら阿求を抱きしめる。 すると一瞬固まったが、直ぐに彼女も抱きつき返してきた。 阿「もう、ズルいですよ。 こんな風にされたら……許すしかないじゃないですか」 賢「許してくれるかい?」 阿「……やっぱり悔しいから、今日は1日ずっとこうしていてください。 そしたら許してあげます♪」 賢「……畏まりました、愛しき姫君」 こうして俺達は宣言通り、一日中くっつきながら明日の予定を話し合ったり他愛もない世間話に花を咲かせて過ごした。 明日は阿求のたっての希望により、お互い浴衣を着ていこうと言う話になった。 生憎俺は浴衣を持っていないと伝えると、 阿「実は賢斗さんの分を既に用意してあるんですよ♪」 と言う返事が返ってきたので、お言葉に甘えて頂くことにした。 浴衣なんて幼稚園以来だな……楽しみだ。 銀「我の存在をすっかり忘れとるな。 妬ましいやら微笑ましいやら……複雑だな」
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