眞知と由美

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ピピピッ ピピピッ ピピピッ ピピピッ ピピピッ ピ…バンッ! 「ん…うるさい。……起きるか。」 大学に入って、一人暮らしをしだしてから約3年。 「…おはよー。」 「おはようございます、眞知さん!」 「んー…朝ご飯なに?」 「ご飯もパンも、どーせ食べないだろうからフルーツにしました!それなら、眞知さんも食べられるでしょ?」 「んー……ありがと。由美は朝から元気だね。」 「眞知さんが元気なさすぎるんですよっ!ほら、早く顔洗ってきて下さい!」 「わかった…今日は家帰る?」 「そうですね…眞知さんはどうして欲しいですか?」 「私は……どっちでもいいよ。」 「じゃあ、講義が終わったら、そのまま帰りますね?」 「んー。…顔洗ってくる。」 「早くしてくださいね!」 由美はサークルで知り合った1コ下の後輩で、一応私の彼女だ。…って言っても私の方が由美のことを好きなだけで、由美は私なことを好きなわけじゃない。
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