千鶴と眞知

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「千鶴~…」 「なによ。由美ちゃんとまたケンカでもしたの?」 「だって、由美ってば朝ご飯食べろって言うんだもんー…。」 「はぁ…だからって、こんなに飲みすぎることないでしょ。」 「うぅー…」 眞知とは高校からの付き合いだけど、本当成長しない。付き合ってる人と喧嘩したり落ち込んだりすると、すぐ私のところに来る。 人の気も知らないで…。 「あんたら付き合ってもうすぐ1年だっけ?いちいちそんなこと言われないでも、朝食くらいちゃんと食べてあげなよ。」 「朝は無理だよぉ…」 「……今回は長く続いてんね。」 「え?」 「今まで付き合った人、最高で半年だよ?」 「あー…そうだっけ。」 「まぁ、尻に敷かれなさい。」 「ヤだよぉ…千鶴から説得してよー」 「あー、はいはい。」 サークルの飲み会で由美ちゃんと付き合うって言い出したときは本気にしてなかった。眞知も酔ってたし、本気で言ってるわけじゃないだろうって思った。
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