千鶴と眞知

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けど、冗談で付き合い始めたのに、二人とも毎日楽しそうで、「本当に付き合うことになった」って聞いたときは、やっぱりな…って思った。 「もー、千鶴ってば!本当に説得してよぉ…。眞知は朝食食べたら死んじゃう!とか言ってさぁ…」 「あーもう、はいはい。朝はいっぱい作るように言っとくよ。」 でも、今まで誰かと付き合っても長く続かなかったから、今回もすぐ別れると思った。それなのに… 「千鶴、どーした?…元気ない?」 「……別に何もないわよ。」 酔ってるくせに、こんなことだけ気づきやがって。 「あ、わかったー!最近また太ったんだーっ!あははっ、だーいじょうぶだって!千鶴は自分が思ってるほど太ってないから!ね?あ、おっちゃんビール追加!」 「あいよーっ!」 こんなバカ、何で好きなんだろう。
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