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「あ、眞知さん!やっぱりここにいた!」
「ん~…あーっ、由美だぁ!」
「千鶴さん、こんばんは。」
「あー、こんばんは。どうしたの?」
「今日、バイトが早く終わったから、眞知さんに会いたいなって思って…。」
「へぇー。電話すれば良かったのに。」
「何回かかけたんですけど繋がらなくて…。だから、千鶴さんと呑んでるんだろうって思って、来てみました。」
「さすが由美ちゃん。眞知のこと、よくわかってんね。」
「千鶴さんほどじゃないですよ。」
「………。」
そりゃそうだよ。
「こら、由美ーっ!私のことほったらかして何、千鶴と喋ってんだーっ!」
「眞知さん!お店ですよ、もう少し静かにして下さい!飲みすぎです!」
「わあーんっ、由美が怒ったよーっ」
高1のときから、ずっと眞知の面倒見てきたんだもん。たった1年くらいの子に負けてたまるか。
「千鶴ーっ、由美がぁ…」
「あーはいはい。それでも由美ちゃんのこと好きなんでしょ?」
「うんっ、由美好きーっ!ちゅーっ」
「ちょっ、眞知さん!ここお店ですよ!」
でも、負けたんだよなぁ…。
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