眞知と由美

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付き合うって言っても、こうやって由美が泊まりに来て、私の面倒を見てくれること以外は、ショッピングに行ったりお茶したり、普通の友達と何ら変わりない付き合いだ。 「眞知さーん、顔洗いましたー?」 「んー。」 そうしてるうちに、私はすぐ由美のことを好きになったけど、由美は私のことなんか好きじゃない。 だいたい、由美を好きになってからの私は嫌われるようなことばっかり言ったりわがままばかりでかわいくない。 「お待たせ。」 「じゃあ、食べましょうか!」 「あ、イチゴだ…」 「眞知さん、イチゴ好きでしょう?本当はバナナとか食べてスタミナ付けて欲しいんですけど、嫌いだって言ってたので、イチゴとキウイとグレープフルーツです!」 「…ありがと」 「いえ、いただきまーす!」 「いただきます。」 「んーっ、甘くておいしい!」 由美の優しいところが好き。 ご飯とかデザートを食べるときの 幸せそうな表情が好き。 純愛ものの映画やドラマで すぐ泣くところが好き。 「ん、どうしたんですか?」 こんなに好きなのに… 「…んーん。いただきます。…ん、イチゴおいしい。」 「でしょ?グレープフルーツもちゃんと食べてくださいよ!」 「うぅ…」 こんなにも好きなのに、伝えたらこの幸せな時間がなくなってしまう。 少しでも長く一緒にいたい。 そう思ってたのに…
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