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あのマンションに帰るといつの間にか優斗はいなくなってて
俺と美恵子と二人だけであの部屋に入った。
「紅茶飲む?」
「は、はい。」
さっきから喉がカラカラだった。
この部屋の窓からは東京の夜景が一望できる。
まるで宝石を散りばめたかのようだ。
美恵子は俺の前に紅茶を差し出すと
「お腹空いたでしょ?今優斗が作ってるから少し待ってね。」
「は、はい。」
一体優斗は何者なんだ?
「あの、俺は何をすればいいですか?モデルって何を・・・・」
「あなたはあたしの側にいるだけでいいのよ。あとで執筆に入るからその時に指示するわ。」
「・・・そうですか。」
ピンポーン
「優斗だわ。」
美恵子は立ち上がると入口に行った。
「お待たせいたしました。」
優斗がワゴンを引いて現れた。
いい香りが部屋に充満する。
優斗が料理にかかっていたナフキンをとるとすごいごちそうがのっていた。
ステーキ、サラダ、デザート、スープ、あとは名前のわからないものばかり。
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