エゴイスト

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「すごいごちそうでしょ?優斗は調理師の免許も持っているのよ。」 「は、はい。すごいです。」 「では何かあったらお呼びくださいませ。失礼いたします。」 優斗は美恵子に軽く礼をすると出て行ってしまった。 優斗は一体この女からいくらもらってるんだ? まだいろいろ特技がありそうだから俺よりもらえるに違いない。 俺もなんかしなければ。 そう思ったが俺には何の特技もない。 ごちそうを食べ終えると美恵子は机に座った。 「脱いで。」 「え?」 「いいからゆっくり脱ぐのよ。色っぽく。」 「色っぽく?」 「そう色っぽく。」 色っぽくなんて・・・・ わかんねぇよ。 美恵子は紙に何かをすばやく書いている。 もう小説のモデルは始まっているのか。 シャツを脱いでベッドに置こうと振り返ったとき 美恵子が「その傷は?」 と尋ねた。
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