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俺は泣いてしまい、その場にひざまづいてしまった。
「うっ・・・・うう。」
美恵子が近寄って俺の肩を抱いた。
俺は何を思ったのか
美恵子に抱きつこうとした。
「やめて!!」
手を払いのけられた。
一瞬だが、
一瞬だが、美恵子の背中に触れたとき
何か固かった。
「もしかして・・・・」
ガチャ!
「美恵子様に何をした!」
優斗が入ってくるなり俺の胸ぐらを掴んだ。
「優斗!やめて!淳司は悪くないの!」
美恵子が叫んだ。
優斗は俺を睨んで胸ぐらから手を離した。
「二人とも出て行って。」
「・・・・・・・」
俺と優斗は部屋から出て行った。
マンションのエントランスに出ると優斗が口を開いた。
「・・・・美恵子様を泣かせたら許さないからな。」
一言いうと優斗は外に出て行った。
あの背中の感触は
俺の背中の火傷と同じな気がした。
美恵子には謎が多すぎる。
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