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二人は明るい顔をしてクリスマスの話をしていだが、彼らと向かい合っていた亮と言う名の少年は、かなりむすくれた顔をしていた。 膝小僧と左頬のいくつもの絆創膏が語るのは、そのやんちゃぶり。 その亮と言う子が、数件前の家の庭で飼われていた茶色の犬そっくりに吠えるが如く、二人に歯向かう。 「違う違う!! 絶ッッ対違う!! それお前の父ちゃんだって!! サンタの振りして夜中にこっそり置いてんだ!」 夢を見失うには早い年頃だ。 そんな子供から出た言葉に、私は落ち込んだ。
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